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みたかもばら下横田チーム

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[鳥人間コンテスト]フットランチグライダーの飛ばし方 II

2009年 2月 16日作成

 前回はプラットホーム上でのチーム全体の考え方や注意しなければならない事を書きましたが、今回はパイロットがより遠くへ飛ばすためのテクニックを書いてみようと思います。
 
 パイロットが乗り込みに成功して飛行状態になってからの操作方法は何通りかあります。

 第一は、設計した翼型のL/Dmaxが出せる迎角を保って飛行する方法で、通常私達は「棒飛び」と呼んでいます。パイロットは体重を移動させずにあまり積極的には操縦はしません。重心を保つことに専念しますので安定した飛行姿勢で飛んでくれますが、全備抵抗を受けながらの飛行になりますので機速は徐々に減少してゆきます。正対風0〜2m/秒ほどの上昇気流の存在する気象条件では200m程度の飛行をすることも可能ですが、それ以上の風速や小雨等の気象条件下では極端に飛行距離は減少してしまう事を覚悟しなければなりません。

 第二は、積極的に機体を操作する方法です。
(1)
  プラットホーム上を最速で走り速やかに乗り込む。

(2)
  機体の姿勢に合わせながらフリー落下させる。→パイロットが一番緊張する時です。水面との高度差を計り、姿勢回復の準備をします。

(3)
  機体を引き起こす。→体重移動方式の場合は、重心を後方に移動すると機体は水平に移行してくれます。操縦桿方式の場合は、エレベーターが作動するまで、タイムラグが多少ありますので、引き起こしは水面までの高度差を考慮して行ってください。また、引き起こしをしても、そのまま着水してしまう場合もあります。これは、機速不足で揚力が発生しないことに原因があります。剛性のない主翼を急角度でフリー落下させた場合、翼中央部分は引き起こしができますが、翼端ではねじれを生じ迎角が正しく回復せず、引き起こしができないことがあります。主桁にカーボンパイプを採用していてこの飛行方法を選ぶチームは、ねじれ対策を必ず行ってください。

(4)
  機体の頭上げを抑える。→機速のついた機体は、揚力を得て頭上げを始めます。これをすぐに押さえ込まなければなりません。この操作が少しでも遅れると、ピッチングを繰り返してしまい、抗力が増加して、飛距離減少の原因の1つになります。重心をすばやく前方に移し、頭上げを抑えてください。その後、重心近くに体重移動して、機体を安定させます。

(5)
  飛行姿勢を保つ。→このことは飛行距離を伸ばすために重要な操作です。機速の付いた機体は常に頭上げモーメントを発生します。重心より少し前方に移動して、飛行姿勢を保つ操作が必要になります。言い換えると、少し前のめり状態を保つということです。水面効果や機速をつけたことにより、揚力が増大しますので、通常の迎角を必要としないはずです。極論ですが、設計者は翼型選定段階でL/Dmaxの高い翼型を選定するよりも抗力の少ない翼型を選定するほうがこの飛行方法を選ぶチームにとっては、有利に働くのではないかと思われます。機速がついた3次元翼型は大気中では抗力の少ない迎角で自然に飛んでくれます。エレベーター・ラダーで無意味に操作を繰り返すよりも、自然に飛ぶことを妨げない方法が最良滑空方法だと思っています。私達はよほどの気象条件の悪い場合を除いてラダー(エレ ベーター)操作は行いません。飛行距離を減少させるだけですから。

(6)
  着水直前からフレアーをかける→機体を破損させないことと、パイロットの衝撃をやわらげることを目的に行います。些細なことですが、コックピットを製作する際に下面を丈夫に作っておくと着水しても余剰機速を利用してランディングさせ距離を伸ばすことが出来ます。            

 以上の事柄を刻々と変化する飛行条件下で操作することはかなりの熟練を必要とします。前回も書いたようにテスト飛行は必ず行ってください。しかし、テスト飛行では、機体を飛ばすことだけを目的にしないでください。機体保持者がテークオフさせるタイミングを掴むことが出来るか、パイロットの乗り込み状態を把握すること、地面(水面)機体との高度差の把握、体重移動させた場合の機体の挙動等、チェックする項目はかなりあります。
   
 大会では好条件で毎年飛ばすことは不可能ですので色々な状況をシミュレートしてテスト飛行を行ってください。地味な作業が続くはずですが、いつか必ず役に立つと思っております。
  
 最後にフットランチグライダーを飛ばすには一つのミスが飛行距離に大きく影響します、人力飛行機の様にテークオフしてからの機体修正は非常に困難なことです。チームの総合力が飛行距離を伸ばす絶対条件になります。チームリーダーは色々な条件下においても対処出来るメンバーを育成することにも力を注いでください。

                                みたか+もばらアドベンチャーグループ

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