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みたかもばら下横田チーム

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[鳥人間コンテスト]フットランチグライダーの飛ばし方

2008年 2月 3日作成

 30年以上の歴史を持つ鳥人間コンテストにおいて、様々な角度から研究がなされ書籍等も発表されています。翼型理論、機体製作方法等を書いたものは数多く目にすることが出来ます。しかしその大部分は研究成果の発表を主眼としたもので、それを実際に当てはめて製作実行するには難しい部分が有ると思われます。そこで、ここでは私達がプラットホーム上での最終的に行う判断事項を書いてみます。
 私達のチームは過去20数回出場しておりますが、初出場時からの方針として、「設計」「製作」「飛行」という3要素を確実に実践する事で、飛行距離を伸ばす事ができると考えております。その中の一要素「機体の飛ばし方」についてまとめてみました。
 私達がエントリーしている「滑空機部門オープンクラス」はフットランチグライダー方式ですので、車輪方式や操縦桿方式などすべてのチームに参考になるわけではありませんので、各チームの事情を考慮してお読みください。

 大会当日の天候は人力機にとって非常に大きなウェートと占めており、成功するかしないかは風次第といっても過言では有りません。プラットホーム上では早朝の無風(凪ぎ)から午前中の正対風(海風)午後の背風(陸風)夕暮れの無風(凪ぎ)というパターンが通常の天候です。その時間帯に合わせた飛ばせ方を変化させなければなりませんし、風の息(※)を注意深く読んでテークオフの瞬間を決定してください。

1.無風、正対風
 プラットホームに立っている大会旗を参考にして風向・風速を読みます。そして放送席背後の旗をもう一度確認してください。前方の風の状態を大体把握出来ます。
 大会旗が真横にはためいて見える時、風速は約4〜5m有りますので、弱まるまで待つ様にして下さい。風が弱まってスタートする時は、プラットホームに付いている傾斜に平行に機体を維持して発進すれば比較的容易にテークオフ出来ます。
 但し、強い正対風の時に仰角を大きくとってスタートしないでください。凧のようにあおられてその場に叩き付けられてしまいます。

2.横風
 経験上、真横から吹いてくるというよりプリンスホテル寄りの風がほとんどです。この場合は機体を可能な限り右に振って風に正対させてテークオフして下さい。プラットホームの左右にはスタッフの待機スペースが有るのでアンテナ等の機器に翼を接触させないよう注意してください。右斜めからの風で右翼に風を多く受けてしまいます(矢倉川からの)と、その為に傾いてスタートしてしまいますので、注意してください。

3.背風
 この風の時は非常に緊張します。通常、背風でテークオフすることは不可能とされていますが、大会運営の都合から滑空部門は午後の背風時間帯にスタートする事がしばしば有り、長い風待ちを経験したチームも有ると思います。

(1)翼強度が必要です
 絶対的に対気速度が不足しているため、テークオフ後の機体は急激に落下します。その後、滑空速度に達した時点で引き起こしする訳ですが、定常飛行時より大きな荷重が掛かります。その分を考慮して製作しないと破壊してしまいます。
(2)機体保持
 機体をスタートさせてから、不本意にも傾いてしまう事が有ります。こ れを修正するのが機体保持者の重要な役割です。傾いた機体の下になった方の保持者は、なるべく水平にテークオフ出来る様に走りながら修正して下さい。水平に発進しないと巨大な機体を立て直すのは不可能です。テスト飛行でこの時の手順を確認しておく必要が有ります。
(3)出来る限り速く走る
 滑空速度で走る事ができれば最良なのですが、30kg程度の機体を担いでこれは到底不可能です。しかし、位置エネルギーを最大限活用する為には速く走ることが最良の方法なので、くり返し練習してく下さい。その後、機体の引き起こしができれば、左右に振れる事なく安定して飛行できます。
(4)テール保持者の役割
 スタートしてからプラットホーム縁までのほんの数秒間に機体状態を確認してその姿勢を制御しなければなりません。背風時にはテールを下方に振って翼に風をはらませる必要が有ります。この操作の狙いは絶対的失速状態に有る機体を上向かせる事によって数秒でも落下を遅らせて機体操作時間を稼ぐ事に有ります。瞬時に判断し操作しなければなりませんので、かなり難しい行動です。テスト飛行等であらかじめ予習しておくと良いと思います。

風の息:プラットホーム上で湖面を見ると、さざ波の立っている所とそうでない所がまだら紋様になっていて、湖中央から手前に向かってくる状態を「風の息」と私達は呼んでいます。その間隔を注意深く観察していると一定のリズムが有る事に気付きます。その弱風の時を判断してスタートして下さい。そのチャンスはほんの数秒しか有りませんので、3・・2・・1・・スタートのかけ声ですとせっかくの好機を逃してしまう事になります。

 以上の様に当日の天候に即した状況を想定したテスト飛行を必ず行ってください。プラットホームに上がってから落ち着いてシミュレーション通りの行動をする為に、必要な事と考えております。

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