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みたかもばら下横田チーム

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[鳥人間コンテスト]フットランチグライダーの飛ばし方 IV

2012年 7月 31日作成


今回は自由落下させた後に機体に起こる状況やそのための製作上の注意点を書いてみようと思います。

プラットホームからテイクオフした機体は常に地面(水面)効果内での飛行になります。通常の飛行機では十分高度のある空間を飛んでいるために、大気の流れは飛行方向によって決定されてきます。一方、鳥人間コンテストにおける地面(水面)効果内の飛行では、水面上を流れる方向性のある風力の影響を受ける事を考えておかなければなりません。
自由落下させたほんの数秒間は主翼前縁の先端に風が当たるのではなく、主翼のハイポイント寄りから風を受ける事になり、主翼の揚力はかなり弱められてしまい、水面に吸い寄せられる傾向が強くなります。

水面に吸い寄せられる事により、翼のL/Dを求める風洞実験では解りにくい特殊な飛行を考えなければなりません。アクロバット飛行でのループ飛行が、地面に近いところでは楕円に成ってしまう事でもわかると思いますし、前回書きましたが、エレベーター操作で機体を引き起こす際、操舵が遅れてしまうと言う事でもわかると思います。

これを修正して飛行させるには、機体をレスポンスの良い状態にする事です。それには二つの方法が考えられます。

第一は主翼の剛性を高める事です。翼上面に当たった風は揚力が得られにくいので、素早く風を捕らえなければなりません。剛性の弱い主翼は、翼根で正しい迎角を保つ事が出来ても翼端では依然として落下仰角にある事になり、扇子状にあおられた状態になったり、最悪ダイバージェンスを起こす危険があります。
カーボンパイプを主桁にしているチームは対策をたてなければいけないと思います。勿論、鳥人間コンテストの機体は剛性と軽量化という、矛盾をいかにクリアーするかが最大の目標に成ります。

第二に水平尾翼の位置を前にして少しの体重移動でも機体操作を敏感に出来る様にする事です。これはパイロットの技量に依るところが大きいので、テスト飛行を頻繁に行って取り付け位置や取り付け角度を決定して下さい。
水平尾翼取り付け角度は当日の気象状況に依りプラットホーム上で決定しますので、ただ飛ばすだけのテスト飛行はあまり意味を為しません。気象状況を想定して取り付け角度を調整しながら行う事も、大会での大飛行を成し遂げる為の、重要な要素の一つと考えて実行して下さい。

今回まで書きました、飛ばし方は私達が行ってきた、方法を書き留めてみたもので、各チームによって色々なノウハウが有ると思われます。鳥人間コンテストがいつまでも続く事を願って、考え方の一助になればと思っております。

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